著者・村瀬英晃氏と個性豊かな社会人で行っている勉強会、学生時代の恩師とのやりとりから生まれた自由な発想やアイデアで問題解決に繋げる水平思考について連載形式で紹介します。
地球温暖化に関して(日本はどうなる、どうする)
「転換期 変化の基調を どう読むか 単なるブームか 揺るがぬ事実か」
電化製品やガソリン車を使用している限りは、温室効果ガスをゼロにすることはできない。そして、そうした市場にニーズがある限り、このような製品は売れていくが、同じ機能を持った温室効果ガスを出さない代替製品が市場に来れば、急速に置き換わっていく可能性は高い。
例えば、オゾン層を破壊するフロンガスに代わる「イソノナン酸」という冷凍機油原料が、最近のエアコンには使われているという。地球温暖化による異常な暑さで、今は熱中症対策の必要性を誰もが意識し、水筒を常備薬のごとく持参し、こまめに水分補給する人が増えた。
家庭用はもちろん、体育館や施設に設置する業務用エアコンも大きく伸長していると知った。その背景は、体育館や教室へのエアコン設置が急がれていることのようだ。国内のエアコン出荷台数は増え続け、2018年には965万台を突破したというが、災害時には避難所になることも多い小中学校の体育館にエアコンが設置されているところはまだ少なく、まだまだ出荷数の伸びが予想されている。
一方、自動車の国内需要は既に頭打ちで、ガソリン車の新車販売は、この先10年以内に目に見えて減少する覚悟をしておく必要がありそうだ。おそらく、ガソリンエンジンの制御部品やタンクといったメーカーは、既に新たな事業展開や用途開発を視野に入れて検討しているだろう。