※本記事は、2020年10月刊行の書籍『喰い改めよ! あなたはあなたが食べたものでできている』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
イタリア食は健康によい
イタリアントマトは最高!
私には食べ物=イタリアの感覚が根強くあり、地中海の海塩は絶品で手放せません。さらに、トマト、オリーブオイル、カタクチイワシ、ハーブ、ニンニクと挙げればきりがありません。
太陽の国、イタリア。そうです。まずはトマトです。イタリアントマトは最高です。なかでもサンマルツァーノという細長いトマトは、酸味と甘みのバランスがよくてコクがあり、ソースにすると実においしいのです。
このトマトは、イタリアを代表するトマトとしてよく知られています。イタリアにおけるトマトソースは、日本でいえば常備菜のようなものです。庭で栽培したトマトで自家製のソースを作り、どの家庭でも大きなカメに入れて貯蔵しています。
「ディナーにいらして。トウナのために、特別のお料理を作るわ」
こう誘っていただき、おなかをすかせて期待していくと、大きなお玉でスパゲティにトマトソースをたっぷりかけておしまい。日本人の感覚からすると、「エッ? これだけ?」と思いがちですが、イタリア人からすると、秘伝のトマトソースを振る舞うのはこのうえないおもてなし。それぞれの家庭にオリジナルレシピがあり、母から娘へと受け継がれていくようです。