喘息発作の
喘息発作の苦しみで 夜 寝れない日が幾日も続いた私に
かあさんは一晩中 ストーブに石炭を入れて起きていてくれた
汗でぬれた手ぬぐいを何度も絞り 顔をふいてくれた
苦しさで一言もしゃべれない私を かあさんも話しかけることなく
ひたすら 朝の来るのを一緒に待ち続けてくれた
一呼吸一呼吸肩で息をする
汗で髪までベッタリになる
苦しい苦しい喘息に十年間苦しみつづけた
何度馬小屋のはりを見つめ
死を考えたことか
そんな私のそばにはいつもかあさんがいた
高い治療薬にも一度もお金のことを口に出さず
励ましてくれたかあさん
かあさんのおかげで 今の私がいるのです
そしてこの幸せがあるのです
かあさんの 子どもを思う心は広く深く大きな愛でした
子をもち 孫がいる今
でもかあさんが私たちにしてくれたように 私はまだできない