ANOTHER NEW YORK

プロジェクト・ガールズ

“Excuse me, can I take a picture of you guys?(あなたたちの写真を撮らせてもらってもいいかな?)”

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クールは妙に大人びた様子で、冷たい視線をこちらに向けた。私を認めると、黙って“No.”と首を振った。そのとき、横にいたブレイズが口を挟んだ。

“No!  Cuz you a stranger! (Because you're a stranger!)  How long you been here? (How long have you been here?)  Huh?  I’m askin’ you, how long you been here?(ダメ! だってあんたのこと知らないもん! あんたここにどんくらいいんのよ? さあ、答えなさいよ。どのくらいここに住んでんのかって聞いてんのよ!)”

大きな声でまくし立てるブレイズ。そこまで大袈裟に騒ぎ立てなくてもいいではないかと思ったが、彼女のようなタイプには毅然とした態度で、はっきりと言いたいことを伝えなくてはますます深みにはまるだろう。私は咄嗟にそう判断した。

“I’m just visiting.  I have some friends here, so... but I used to...(私はただたまたまここに来ているのよ。友だちが何人かいるから。でも以前……)”

私が話し終える間もなく、ブレイズはさらに食ってかかってくる。

“No, I’m askin’ you, how long you been here?  You live here?(違う。私はあんたにどんくらいこのフッドにいるかって聞いてんのよ。あんた、ここに住んでるわけ?)”