俳句・短歌 短歌 自由律 2020.12.12 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第20回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 少女らの 翅 すきとおる 夏野かな 鬱鬱 の 末摘花や 半夏生 八頭身 故に わかさぎ 死にやすし
評論 『自然災害と大移住――前代未聞の防災プラン[注目連載ピックアップ]』 【第10回】 児井 正臣 壊滅的な被害が予想される東京直下型地震。関東大震災以降100年近く、都内では震度6弱以上の地震は発生していないが... 【前回の記事を読む】無理に人が住んでしまった?100万都市を形成するための地形的条件を満たしていない広島。洪水はある程度予想ができるので事前避難などを行うことによって少しでも被害を少なくすることはできるが、地震は突然やって来る。またその被害も、建物や設備の崩壊だけでなく、津波や火災など広範に及び、さらに電気・ガス・通信・交通機関などのインフラが長期に使えず、復旧にかなりの日時を要することが予想さ…
小説 『「その時、初雪が降った。」』 【第7回】 本城沙衣 「今日、一緒に帰れる?」同級生達に冷やかされながら、僕は彼女と一緒に帰った 【前回の記事を読む「予備校の講師との間で妊娠が発覚し、予備校はおろか、高校も退学になった」さすがにこの噂には彼女も参ったらしく…「ごめん……いいよ」そう言うしかない僕がいた。「……私こそ、ごめんね」それほどの泣き声でもないし、鼻声でもない。その言葉を聞いて、僕は少しだけ安心した。「……けっこう、いろんな噂が飛び交ってるからさ……」「みたいね」「なんていうか……ちゃんと言っちゃった方がよくない?」…