知識は道具である。知識の奴隷になってはいけない。知識の“主人公”になる。縦横無尽に知識を使いこなす。(松下幸之助)※注4
知識が力になり得るのは、知識が、目標に向けた行動プランの中で活用されたときだけである。(ナポレオン・ヒル)※注5
人によって受け止め方に違いがありますので、ひとつの言葉が全ての人の心を動かすというわけではありません。
日本電産の創業者である永守重信氏は、「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」を経営哲学にしているといわれます。私は長年多くの経営者を見てきましたが、彼らの悩みは共通しているように感じています。
おそらく永守氏も同じ課題に向かって奮闘しているのでしょう。その結果、「ノーの連発からは何も生まれない。すぐやる、必ずやる、できるまでやる」という考えに至ったのだと思います。
自分の状況に照らし合わせて、「まったくそのとおり」と同感できれば、「すぐやってみよう」と思い動き出すことができます。つまりその分チャンスが大きくなるのです。
いくら学んでも満足した生き方ができていないと悩む人には、「生きるとは呼吸することではない。行動することだ」というフランスの哲学者ルソーの言葉が響くかもしれません。この言葉をきっかけにルソーの本を手にし、行動することの大切さをさらに自覚することもできるのです。
短いフレーズだからと読み流してはいけません。先人たちの言葉は珠玉のフレーズであり、誕生までには長い年月がかかっていることが多いのです。何十年、いや一生をかけて生み出された言葉がたくさん残されています。