動物大戦争
小さい皆さん、こんにちは。今日は動物大戦争のお話です。
ことの始まりは、ささいなことだったのです。
リスとウサギとブタが三匹で遊んでいたら、そこにどぶネズミがやって来て、「仲間に入れて」と言いました。リスとウサギは「いいですよ」と言ったのですが、ブタは「いやだ」と言いました。理由は「どぶネズミが臭くて、汚いからだ」と言いました。
それを聞いたリスとウサギは、どぶネズミを連れて、向うへ行ってしまいました。「臭くて、汚いものとは一緒に遊べるけど、思いやりのないものとは一緒に遊べない」というのがその理由でした。
でもこれが大問題だったのです。仲間外れにされたブタは泣きながら家へ帰り、親へことのあらましを告げました。
それを聞いた親が仲間に話すと、「自分たちも思いやりのないことをしておいて、何が思いやりがないだ。臭いものを臭いと言い、汚いものを汚い、と言って何が悪い」と言いました。
そしてそれがブタ側の皆の意見になり、リス・ウサギ側に仲間外れにしたことへの謝罪を求める使いを送りました。
一方「謝れ」と言われたリス・ウサギ側も、黙ってはいませんでした。初めに思いやりのない行為をしたのはブタ側なのだから、それがすべてで、その後の行動をとやかく言われるいわれはないと言いました。
それで双方言い争いになり、動物大戦争の幕が切って落とされることになったのです。
ある朝、森の広場に沢山の動物が集りました。東のリス・ウサギ側に、象とかクマ、ライオン、狼、鹿、沢山の小鳥、ネズミなどでした。
西のブタ側には、虎やヒョウ、カバ、サイ、キリン、モグラなどでした。
沢山の蟻や、蜂。ごきぶり、バッタ、蝶々なども、双方に加わりました。
それぞれどういう関係でそうなったかは誰にも分りませんでしたが、今までそれぞれが、無関係で生きてきたのではないことがよく分りました。
東側の先陣にはリス・ウサギが、西側の先陣には、ブタが詰めていました。
いずれも自分たちが起した戦争なのですから、必死でした。
東側の大将はヤギでした。その頭脳がかわれたのです。西側の大将はキリンでした。その情報収集力がかわれたのです。
【イチオシ記事】どのような経緯で二人きりになったのか、どうしてホテルに行くことになったのか覚えていなかった
【注目記事】中学教師の彼と2回目は部屋でやった。マンションへ向かう車内で「まずいな」と下校中の生徒たちの横を通りすぎようとすると…
ゴールドライフオンライン(GLO)は、表現者を応援するウェブメディアです。
生身の人間が紡ぐリアルな言葉だからこそ、読者の心を揺さぶる力があると確信しています。
あなたも、"表現者"になってみませんか?
ゴールドライフオンライン(GLO)編集部:glo_henshu@gentosha.co.jp