その十「出さない手紙」(記録をそのままに記します)
○平成八年三月一日……無力。
自分を大事にできないで、何で他を大事にできるでしょうか。自分も、自分以外もコントロールすることはできないと知りました。無力です。
自分に変えられないもの、その変えられないものを、受け入れる落ち着きを!
そして、変えられるもの、自分の感情・心の持ち方・生き方。
変えられるものは変えていく勇気を! そして努力を!
二つのものを見分ける賢さを‼
○平成八年三月七日……昨夜の出来事(とても語ることはできません)。
何のための行動なのでしょうか。どんな行動をしたのですか?
「家に帰れ!」話をしたいと言う。顔を見た時。ここまで何でと……。
長男に言われたことを思い出す。「母さんは考え方が甘いんだよ。今までのことから考えれば当然だろう!」と……。
怖い! 恐怖感がいっぱいになる。何もしゃべれない。次に捕まった時は?
そう、私はない。完全に殺される、その恐怖です。
○平成八年三月九日……梅の花・柳のほのかな緑・桜のふくらみを見ました。
こわさ。決断力がない。優柔不断、中途半端な自分。私が昔から抱えている心の動きの状態への悩みの一つです。「熟慮」、決してそうではなく、不安な気持ち、自信のなさからくる堂々巡りです。
それでいながら、結婚という「大事」なことに対しては、瞬時とも思われる直感的決定をしたのかもしれない。それはAC概念により理解できる。
苦しんできた今までの生き方を変える。その決断、誤った関わり方(少なくとも好ましくない)から離れることが必要だと知ったのです。
「暴力」のこわさ(恐怖感、不安感。①身体的ダメージを与えられるもの、②心にダメージを与えられるもの。言葉・行動・態度等から受け取るもの)、この「こわさ」から、今は抜けたい! 怖いが故にしゃべることもできないのだから。