第3章 いかにして人を資産化するか

教育効果を何倍にできるか

年間総労働時間1740時間のうち96時間(1回2時間/週1回)を使い人の資産化にチャレンジした場合について考えてみましょう。

給料の3倍の利益を生み出すための時間単価は8619円です。8619円の時間価値のある教育内容を96時間にわたり施すと、82万7424円の価値を生み出します。しかし、それでは目標価値の500万円には及びません。もし96時間で500万円に近づけたいのなら、時間価値の高い教育内容を施さなければいけません。

このように、96時間にわたり教育を施しても、82万7424円の価値しか生み出すことはできません。年間総労働時間の1740時間から96時間を差し引いた残りの1644時間はそれまでと同じ5746円の価値のままであり、500万円に到達することはできません。

したがって、この96時間の価値が1740時間の全体にゆきわたっていかなければなりません。96時間の教育が人の資産化に貢献し、労働時間全てにわたって波及していかなければなりません。つまり、96時間で得られた教育効果で500万円を達成するのにふさわしい倍率を探り当てる必要があります。96時間を人の資産化に充てることにより人の資産価値を大きく向上させるのです。

次頁の表は、1回当たり2時間の教育を毎週行い、年間96時間の時間投資を行ったケースを想定したものです。年間96時間を使い給料を倍増させていくために必要な時間単価を算出しています。