2023年5月14日(日)「手術前日」
朝から廊下の先の景色の良い休憩所で、大きな声でしゃべっているオヤジがうるさくて起きた。1時間以上しゃべっていたが、聞いているとたいしたことを言ってない。入院患者はみんな暇で、だれかと話でもしていないと不安なのだろう。
9時、部長回診。お付きのレジデントは昨日と違うが、この部長先生は毎日病院に来ている気がする。家にいても邪魔者扱いなのだろうか? 自分もかなり病院に行ってはいたが、これが親父の悲しい現実なのであろう。
9時半、鼻腔ぬぐい液でコロナ抗原検査を部屋で実施。慣れているのか鼻腔の方向も間違っていない、上手である。しかし入院時PCRは理解出来るが(当日の朝ならわかるが)、この時点で抗原検査のみ行う意味はあるのか? ところで、朝のオヤジたちは廊下でまだしゃべっている。
10時、本日の看護師登場。へその掃除とその周りの剃毛をしてもらう。人生初の腹毛を剃った。へそはきれいと褒められる。変にうれしい気分である。
その後、呼吸訓練と明日の総合集中治療室(GICU)へ持っていくものの準備をした。午後からシャワーを浴びて明日の荷作りをしてゴロゴロ。N市立病院の入院時から始まって、どれほどのサスペンスドラマを観たことか。多くの犯人とトリックを知ってしまった自分である。
夕飯を食べ納めて、しばらく食事は禁止となる。まさしく最後の晩餐である。水は明朝6時までOK。
第二章 手術
その1 周術期の出来事
2023年5月15日(月)「いざ! 手術室」
ついに手術当日を迎えた。目覚まし時計もかけていなかったが、朝5時に勝手に目が覚めた。昨夜も変わらずよく眠れた。妻と兄が朝来てくれた。
もう覚悟は出来ている。なるようにしかならない。任せるしかない。今までずっと走り続けていたので、少しゆっくり休もうと思う。妻には迷惑かけるけど……。
3人で(天国になるか地獄になるか)オペ室の入り口へ。入室してから話した麻酔科の女医さんが(おそらく同じ年代と思われる?)大変感じが良かった。末梢点滴ルート20Gで取って横になり、硬膜外麻酔(エピデュラル エピ)のため背中からカテーテルを挿入。少し痛くてピリッとした気がした。マスクを顔にされて酸素を吸っている間に意識消失し昇天。