【前回記事を読む】冷戦や共産主義革命は、実は拍子抜けするほど単純な“たった1つの差”をめぐる争いだった…資本主義、社会主義、共産主義を分けるものとは……
第一章 脳内デトックスから始めよう
――革命とは初期設定の変換――
4 わかりづらい現代用語「グローバリズム」
C 産業革命後の人間社会の大変化
しかし、人間社会は古来こうだったのに、産業革命以後人間社会に変容が起きた。社会から経済が脱出して、天に昇ったとポランニーは言いました。
ポランニー曰く経済の役割は集団の分業を円滑にすることなのに、何故か経済は神の位置に上ったと社会の上部から人々に伝達され始めた。
人々は徐々に、経済的発展が進めばこの世は天国になると信じるようになった。そして神の位置に行った経済は人々に裁きを下すようになった、と。
人々の現実生活を左右する経済の神の名は自己調節市場という神だ、と。
D 資本主義は貨幣主義
資本主義とは投資主義です。
貨幣の力は変換力です。貨幣は物やサービスに変換できるから価値があります。
貨幣の特徴は時間と空間を乗り越えられる事です。
僕が画期的なプログラミングアイデアをもっているパソコン開発者だとします。
そのアイデアを商品化して、流通ルートにのせれば世界中で売れます。年間2000億の利益が出るアイデアです。でも資金がありません。誰も僕の相手もしてくれません。
ところが、僕の彼女のお兄さんが銀行員で、お兄さんが僕に有力な投資家を紹介してくれました。僕は5000万円の投資を受けました。
そして、7年後に僕の会社は世界中に名が知れた会社になり利益を年間2000億出すようになりました。
投資家は株をもっていたので、年間20億の利益を株主配当で得ることになりました。僕も年収5億円の金持ちCEOになりました。
この例で、貨幣を資産に変えると、貨幣の量が増えます。
貨幣の量=変換力です。つまり資産とは貨幣をより多くする変換力の機能をもつものです。
貨幣は記録ですので、食べ物や車や土地のように物理的に具体的に力をもっていません。
物理的ではなく、情報的な存在です。記録ですから脳内で力を持ちます。脳内存在なので、保持、保存期間に制限がありません。
その特徴を生かして、貨幣をより増やせそうな人間に預けるのが投資です。溶けたり、壊れたり、劣化しないので長期保存に耐えられます。
貨幣を見込みのある人間に預けて=長期保存して、貨幣を増やす。これが資本=貨幣。主義です。
貨幣はいずれ物やサービスに変換されます。物やサービスは物理的存在です。
つまり資本主義とは、貨幣という脳内情報存在を上手に使用して、より多くの物理的存在獲得することを奨励する価値観、です。
当然。豊かになるのは投資できる人間と、投資を受けられる人間のみ、です。