一方、私は主婦のかたわら自宅で学習教室を開いていました。若いお母さん方と話す機会がよくありましたが、中には学校から帰ってきた子供にお金を渡し、「今日はこれでお昼を食べなさい」ということもあるようでした。
私は、自分の書いているブログを若いお母さん方に読んでほしいと思っていました。専門的でも何でもない書きなぐりではありますが、台所に立つ人には皆さんに持っておいてほしい心構えです。
例えば日本で昔から焼きナスには生姜を組み合わせるように、ナスは体を冷やすから体を温める生姜を一緒に食べることなどです。また、寒気がして風邪をひきそうになった時は、生姜入りの葛湯を飲んで体を温めるなどです。つまり日本人が昔から使ってきているもの、あるいはやってきていることです。
少なくとも季節の食材をなるべく使い、ブログにも書きましたが一物(いちぶつ)全体として全部食べ尽くす。加工食品はなるべく避け、店で買ったそのままではなく、自分で作ったものを出してあげたいものです。
現代は忙しく料理に割く時間が少ないのはわかりますが、複雑な薬膳料理など作る必要はありません。おおよその季節に見合った食材を活用し作ればよいのです。基本は体を冷やさないように寒い時には玉ネギを、暑すぎる時は夏野菜(キュウリ、トマト、レタスなど)を食べて基本的なことを守っていれば大丈夫です。
この本はブログに書いていたもので、全体としてまとまりはなく、メモ書きのように書きなぐった文章を一冊にまとめることなど考えておりませんでした。そんな折、夫から「面白いし、ブログでは読んでもらえるのはごく限られている上、読みにくいので小本にしてみては」との助言もあり、夫の友人で加藤秀樹さんのご尽力もあり、まとめ上げることができました。
皆さんに読んでいただけるならばこんなに嬉しいことはありません。
時々コメントをくださった高野美由紀さんに感謝申し上げます。読んでいただいているという喜びで力が湧いてきたものです。
出版にこぎつけたのは西村道子さんのご尽力のおかげだと思います。感謝申し上げます。
令和7年5月
俵 浩子