父はすっかり元気になり、母に甘えている。可笑しいぐらい。
「父さん、幸也から聞いていると思うが、来週から、僕は監査役として出社する。幸也をサポートするから、安心して」
父は泣いている。肩を震わすぐらいに。こんな父を見たのは初めてだ。
「丈哉、ありがとう。幸也も心強いだろう。僕も安心して、母さんに甘えられるよ」
本当に、安堵の表情をしている。
「ああ~、うんと甘えて。母さんがうんざりするぐらいにね。アハハハハ」
三階堂は、複合機を販売する会社だ。僕は、コピー機ぐらいしか知らない。出社する前に少しは知識を頭に入れなくては。
メーカー名、種類、販売内容。ネットで見ると、複写機は書類の写真を撮っているんだ。
写しが綺麗で、画質がいいんだ。あまり余計な知識は入れないで置いた方がいいような気がする。会社でプレゼンを見よう。
月曜日、八時に出社した。常務が迎えてくれた。
「おはようございます。よろしくお願いいたします」会議室へ向かった。
全役員が、待っていた。
「おはようございます。今日から、社長のサポートの監査役として、お世話になります。山岡丈哉と申します」と席に着いた。
『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』の次回更新は8月24日(月)、20時の予定です。
▶この話の続きを読む
「どうだ!営業って楽しいんだよ」「はい!」——社員の目を輝かせ、納得させた監査役の営業術とは?
▶『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』連載を最初から読む
42歳で離婚しバツイチに…。でも今が一番幸せ!——何歳になっても「運命の出会い」はやってくる。第二の人生、ときめき再スタート!
👉『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』連載記事一覧はこちら
ゴールドライフオンラインは、表現者を応援するウェブメディアです。
生身の人間が紡ぐリアルな言葉だからこそ、読者の心を揺さぶる力があると確信しています。
あなたも、"表現者"になってみませんか?
ゴールドライフオンライン編集部:glo_henshu@gentosha.co.jp