つぎの日、ミミと名づけて話しかけてみたんじゃ。あいかわらず、「フーッ」とか「シャーッ」とか言っては、おじいさんを引っかこうとしたそうな。

「お前が引っかいても、歳のせいか神経がマヒしとる。えんりょせんで、思いっきり引っかいてみろ」

おじいさんにもそれなりの覚悟ができとったそうな。なにしろ、おばあさんが亡くなる前の数か月間は、認知症がさらに悪化したらしい。

夜中に大声を出して騒ぎだすやら、外をうろうろと歩きまわっているのを連れもどすやら、それはそれは、大変じゃったらしい。だから少々のことでは、おじいさんもめげなかったんじゃ。

 

 

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「フーッ」と何度も威嚇するミミ。ついにゲージを開けたら…

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