ピンポーン。
「山田です」
来た。
直ぐに、自宅を出た。
「山田さん、山岡はどんな状況ですか!」
「高木秘書からは、緊急搬送先を聞いて、奥様には心配はないと伝えてと言われています」
「命には別条ないのですね」
「…はい。大丈夫です。ただ、左足の親指から、切れていまして、緊急手術をしているらしいです」
「はぁ! 足の親指を切断って事ですか?」
「そうです。でも、救急車に乗る前に、奥様には心配しないでと伝えるよう言われていたそうです。凄いです。吉田専務、高木秘書に指示を出していたそうです」
「そうですか。私も落ち着かなくてはいけませんね」
ようやく、病院に着いた。急いで手術室へ向かった。吉田専務がいた。
専務は吉田社長の息子。丈哉さんが小さい頃から可愛がっていて、厳しく怒ったり、勉強を教えたり、すごく大切で愛おしい子供のように思っている圭(けい)君だ。
「香子おばさん、すみません。僕を助ける為に、犠牲になってしまって」と頭を下げている。
「圭君、山岡は、あなたの無事を確認したんじゃないですか?」
「そうです。『圭、無事か!』と言っていました」
「良かったです。圭君が無事なら、山岡は、安心していると思いますよ。とても大切に思っていますから」
「何といっていいか分かりません」と言葉に詰まっている。
「山岡が判断した結果ですよ。私も嬉しいです。大丈夫です。山岡は強いです」
「専務、会社に戻ってください。副社長の指示に従いましょう。僕は手術が終わるまで、奥様といますから。何かあれば連絡いたします」
「分かった。高木秘書、頼んだ。直ぐに連絡してください」
しぶしぶ、帰っていった。
『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』の次回更新は8月18日(火)、20時の予定です。
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工場で棚が崩れ専務をかばった副社長が大けが…。手術は長引き、家族は不安な時間を過ごしていた
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42歳で離婚しバツイチに…。でも今が一番幸せ!——何歳になっても「運命の出会い」はやってくる。第二の人生、ときめき再スタート!
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