【前回の記事を読む】御霊神社なのに祟りではない……?! 極楽寺駅近く、鎌倉権五郎を祀る社に宿る“敬愛”の正体とは
その一 鎌倉権五郎景正 ~御霊神社~
今も地元の人々から敬愛される、勇猛で心優しき鎌倉のレジェンド
4.権五郎景正ゆかりの地を訪ねる
~御霊(ごりょう)神社~
境内には景正が領内を巡回するときに弓を立てかけたという「弓立(ゆみたて)の松」や、景正の怪力ぶりを伝える「手玉石(てだまいし)・袂石(たもといし)」が置いてあり、領民と共に生きた景正の面影を偲ぶことができる。
毎年、景正公の命日にあたる9月18日には神奈川県の無形文化財である「面掛(めんかけ)行列」という奇祭が行なわれている。爺(じい)・鬼・異形(いぎょう)・鼻長(はななが)・烏天狗・翁(おきな)・火吹男(ひょっとこ)・福禄(ふくろく)・阿亀(おかめ)・女に番外の猿田彦の面をつけた行列が妊婦姿のおかめを中心にユーモラスなしぐさで町を練り歩く。
境内入って右にある宝蔵庫には行列の時に使う面などが展示されており、百円を箱に納めればいつでも見学することができる。
尚、宝蔵庫も含めて神社境内はすべて撮影禁止なのでご注意いただきたい。
~近所にある他の御霊神社~
私の住む家からの徒歩圏内に、他にも御霊神社と名のつくところが3つある。家から近い順に川名(かわな)の御霊神社、宮前(みやまえ)の御霊神社、梶原(かじわら)の御霊神社がそうだ。
まず川名の御霊神社であるが、川名は藤沢駅から鎌倉方面に向かう途中にある町で、すぐ隣は鎌倉市の手広である。この地域は藤沢市村岡と呼ばれる一帯でその名の通り平良文(村岡良文)が開拓した場所である。
神社の石碑には、「創立 天慶4年8月。祭神 早良親王 合祀平良文。早良親王は相模平氏村岡良文の祖神なり。良文は村岡郷に住し四辺を開拓して恩恵を垂れ景正は良文の曾孫にして鎌倉時代武者を以て知られ因縁浅からず当所鎮護の神となす……」と記されている。細い石段を登った上に社殿があり、ここから鎌倉の方角を眺めることが出来る。