「おかしいとかそういう事じゃなくて、真由は飲み過ぎだって言いたいの」

さり気なく、話の論点をすり替える。これ以上変な話で盛り上がろうとする真由を止めるためだ。

「……私、ちょっとトイレ」

真由が席を立ち、足元がおぼつかないまま化粧室へと向かう。

今の内にタクシーを呼んだ方が良いかな。

そう思ってスマホでタクシー会社を探していると、ポンッと肩を叩かれた。

「真由、もう戻って……あ、長澤さん!?」

驚いて心臓がバクバクする。

「こんばんは、亜紀ちゃん」

そう言って、隣の席に座る長澤さん。

「ど、どうしてここにいるんですか?」

「ん? 真由にこのくらいの時間に来るように言われてね。あはは、アッシー扱いかな」

「真由なら今、化粧室に行っています。かなり酔っていますから、家まで送ってあげて下さい」

「亜紀ちゃんも酔ってるよね? 頬が赤くてセクシーだよ。前々からさ、俺……亜紀ちゃんの事――」

 

▶この話の続きを読む
突然の彼からの呼び出し。私の頭の中には『結婚』という二文字しかなかった。しかし彼の口から出たのは思いもよらぬ言葉で……

👉『不可解な恋』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】夫の不倫現場に遭遇し、別れを切り出した夜…。「やめて!」 夫は人が変わったように無理やりキスをし、パジャマを脱がしてきて…

 

ゴールドライフオンラインは、表現者を応援するウェブメディアです。
生身の人間が紡ぐリアルな言葉だからこそ、読者の心を揺さぶる力があると確信しています。
あなたも、"表現者"になってみませんか?
ゴールドライフオンライン編集部:glo_henshu@gentosha.co.jp