すなわち、平成・令和社会への違和感の吐露とともに、「次世代・新世代への伝統的価値観継承」への想いが大きな主題なのである。

第一部では、筆者の家系から巡る、戦国時代、織豊・徳川時代、明治維新期に至る松江藩史の詳説とともに、若槻公上京以前の出身地・松江藩城下の雑賀町における足跡を記す。

また、これに関係して松江を拓いた堀尾吉晴公に所縁ある紀州雑賀の歴史を綴る(一章)。さらに、筆者の系譜(有田家・前田家)になぞらえ、若槻公が大正・昭和前期に果たした役割(二章)、および、筆者外祖母の直系先祖もその一門である可能性が高いと考えられる、「菅原姓前田氏」の系譜を綴る(三章)。また、そこから派生したと自負する筆者思想哲学の原点を綴る。

第二部では、大航海時代(Age of Discovery)に始まる視座で日本の欧米史観を捉えるとともに、第2次Trump米国政権発足に鑑みた民主主義の真義と国家統治の本質を考察する(一章)。また現代世界が今まさに目の当たりにしている、「リベラル」(Liberal)から「保守」(Conservative)への政治社会思想の転換点に着目する(二章)。さらに、現在進行形の日本の「いま」を捉え、昭和後期世代の筆者からみた、表層的事象の変容と世代間の懸隔を論ずる(三章)。

なお第一部・一章の執筆では、当家先祖調査で知遇を得た家樹(かじゅ)株式会社7より、調査および編集の部分で多大な協力を仰いだ。


1 仁徳天皇陵古墳:国内最大で世界三大墳墓の一つ(あと二つは、エジプト・ギザの「クフ王のピラミッド」、中国の「秦の始皇帝陵」)

2 輔弼:天皇の大権行使に対し助言・進言すること

3 姻戚:婚姻によって関係の生じた親戚

4 大日本體育協會:1911年(明治44年)創設で公益財団法人 日本スポーツ協会の前身、初代会長は講道館柔道の創設者・嘉納治五郎、協会内の委員会であった公益財団法人 日本オリンピック委員会(JOC)は1989年(平成元年)に独立

5 東京弁護士会:1880年(明治13年)に前身の東京代言人組合が創立され、現在約9300人の弁護士会員が所属する日本最大規模の弁護士会

6 小泉八雲(Lafcadio Hearn):ギリシャ生まれ、アイルランド育ちの随筆家・小説家、1890年(明治23年)年来日、島根県尋常中学校の英語教師として赴任した松江市で日本人・小泉セツと結婚・帰化、セツから聞いた昔話を基に、『知られぬ日本の面影』『怪談』など多くの著書を執筆するとともに日本の伝統文化や風習を欧米に紹介

7 家樹株式会社:東京都千代田区の先祖調査・家系図作成サービス会社で国内最大規模

 

👉『平成・令和社会への違和感と伝統的価値観の復古』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】月に3回、同僚とホテルへ行く習慣ができた。職場の飲み会の帰りにそういう流れになって、恋人はいたけど止められなかった。

【注目記事】その夜、彼女の中に入ったあとに僕は名前を呼んだ。小さな声で「嬉しい」と少し涙ぐんでいるようにも見えた...

 

ゴールドライフオンラインは、表現者を応援するウェブメディアです。
生身の人間が紡ぐリアルな言葉だからこそ、読者の心を揺さぶる力があると確信しています。
あなたも、"表現者"になってみませんか?
ゴールドライフオンライン編集部:glo_henshu@gentosha.co.jp