優斗君も声を出して泣いている。良かった。
「山本さん、亡くなった奥様の妹さんのお名前は? 由紀さんここへ来てもらっていいでしょうか」
「ええ、今呼びます」
「由紀さん、先ほどの涙の訳が分かりました。由紀さん、もう大丈夫ですよ。あなたも幸せになっても。健斗君、彩香ちゃんは大丈夫です。由紀さんはご自身の幸せを考えてください。山本さん、いいですよね」
「ええ、赤ちゃんの時から由紀さんにはお世話になっている。僕達は大丈夫だから、自分の幸せを考えるべきだ」
由紀さん、声を殺して泣いている。
「由紀さん、ありがとう……」
山本さん。
「ゆりさん、ありがとうございます。二人とも、いつも我慢をしていて頑張りすぎていました。今日から気持ちが楽になったと思います。感謝します」
ハンカチで涙を拭きながら話していた。やはり縁があった。
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