チャリティ本
私の仕事はインテリアデザイナーだったので、それまで自社で手掛けたインテリアの実例集を何冊か出版社から出していた。
そのおかげで、自分で本を制作するノウハウもなんとなくわかっていたし、流通ルートに乗せて販売する方法も開拓していた。
なんとかして、動物保護団体に資金支援する方法はないものかと思っていた私は、印税を寄付するという目的の「犬のチャリティ本」が出来ないかと考えた。
可愛いわんこが主人公で、その子が暮らすお家のインテリアも素敵だったら「絵になる」のではないだろうか、そう考えたのだ。
そう思った矢先に、前の実例集で撮影させて頂いたお客様のお宅にいた、2匹のトイ・プードルのことを思い出した。
田園調布在住の、マロンちゃんとスフレちゃん。
お家のインテリアはもちろん素敵だったが、それにも増して、マロンちゃんとスフレちゃん用にオーダーであつらえたお洋服や家具やアクセサリー類は、ため息が出るほど可愛い作品だらけだった。
いくら余裕のある家庭であっても、ここまでこだわりのものをペットのためにオーダーで創ってあげたいという熱意は素晴らしいものだと感じた。
マロンちゃんとスフレちゃんのご家族から快諾を頂き、再び撮影に伺い、可愛い本が完成した。
タイトルは『マロンとスフレのプリンセスダイアリー』(2011年 プリンセスハウス刊)。
ナビゲーターという役で、我が家の「J」と小雪も登場している。
自社制作での写真集ということもあり売れるかどうかわからなかったので、とりあえず印刷した分の印税を保護団体へのチャリティにした。
▶この話の続きを読む
8歳の愛犬は若い頃のように、ぴょんぴょんと出窓に飛び乗れなくなった。その顔には白髪が目立つようになり…