夢とめじるし

「近くで見ると案外大きいな」そんなことを感じた経験はないだろうか。

例えば、街にあるオブジェや看板。遠くから見た時や、ネットで調べてみると小さく感じるが、近くで見てみると意外と大きい。他にも、野球選手や、他の競技のスポーツ選手。テレビで見ていると選手の大きさはわからないが、実際に会って近くで見てみるとその体の大きさに驚かされる。

私も子供の頃に初めての野球教室に参加し間近でプロ野球選手を見た時そんな思いになった。そしてそれと同時に自分の小ささも実感したものである。

この感覚は何かに似ていると感じている人もいるのではないだろうか。

そう、「夢」と同じである。

小さな頃に抱いたプロ野球選手という夢。その夢を叶えるまで十数年先となるとまだまだ遠く先のことで、小さなその手に掴めそうな気がする。故に、大きな声で将来の夢はプロ野球選手と言えた。しかし、歳を重ねその現実が近づけば近づくほどその夢の大きさに気付かされる。

その大きさを目の当たりにした時、その頃の自身の大きさと比較し心打ちひしがれ断念する者もいれば、それでも戦う心を持ち続け挑み続ける者もいる。

子供の頃のように大きな声で将来の夢を語れなくなる。そうやって大きな夢と向き合うこととなる。まだその夢が小さく見えている段階からこの先そうなることを知っていれば、大きく見えるところまで近づいても驚かないように事前に準備ができる。