【前回の記事を読む】「プロ野球選手になりたい」。人に夢を語ることが好きだった。初めは笑っていた人間も徐々に真に受け始めて…

第1章 『夢』を読む

心の柱

私は過去に自分を優先せずに生きている人間を見たことがある。世界に自分がつくられているという感性の人間である。その人間は残念ながら心を壊していた。

中心から外の世界へ。中枢から末端へ。物理学観点においても効率の良い力の伝え方である。その順序を守らなければ不自然な運動連鎖となり、その分の負担を強いられる。

イメージは独楽(こま)の遠心力。自分自身は独楽の中心軸。自らの力を外へ外へと勢いよく放出していく。それでいて軸は力強く上を向いている。

自己中心的だと悪口を言われることがあっても、そんなことは気に留めるまでもない。悪口を言っている人間は、自己中心的であるという事実を自覚がある自分で証明しているようなものである。要は誰しもが同じだということ。

自己中心的感性にも良し悪しがある。私の思う自己中心的感性は、「自分を大切に」という考えである。自分を守るのは自分であるということ。今いる環境で自分を上に置くのではなく中心に置いてみる。自分自身が軸となり、どの角度も見渡せるという余裕を作る。

図太い人間。そんな言われ方をする人間もいるが、心の軸の太さはみんな同じである。その太さは細くて脆い。自力じゃ立たないほど脆く繊細な心の軸。そんな軸を支える「柱」を作る。その柱とは「経験」である。柱は経験の数だけ増えていく。たくさんの経験をすることで、心の軸を支える柱は強固なものになる。

だから自分の生き方は自分で決める。周りを見ずにまっすぐ前だけを見て突き進む。どんな話も終わってしまえば全て過去。また楽しくて刺激的な次の物語が始まるのである。

この先に、心が強くなるためのたくさんの経験が待っている。