【前回記事を読む】情報(知識)それ自体が商品として成り立つ現代。従来の方式では産業分類ができず、経済実態を十分に捉えられないので…
第1章 「新産業文明論」Ⅰ ─産業分類の歴史と現状の課題─
第3節 今日的な産業分類とその構造とは
1.ペティー・クラークの分類から透けて見える第4次産業の勃興
これは自然(神)にある主体との特別な関係であり、経済学でいう取引主体間の体を成してはいないので経済取引とはいえません。この行為が社会的にコンセンサスを得て承認されるためには社会的契約としての法律や条約の存在が必要となります。
もしもこのような法律や条約がなければ、国内外問わず世界のどの海でも魚は獲り放題になりますし、どの地でも畑の作物は勝手に収穫し放題、また油田や天然ガスの採掘も強力な武力をもって他者を排除すれば自分のものにすることも不可能ではないのです。
実際、法や条約の不備に付け込んで油田や天然ガスの採掘権を我がものにしようと、大きな軍事力と狡猾な外交手腕を背景に実効的支配を企む国が現在でも存在することは否めません。
いずれにせよ、その実効的支配が国際法や条約のルールに従ってグローバルにコンセンサスを得る支配でない限り、その支配の行き着く先は紛争の火種と化すことは明らかです。
ですから、ぺティー・クラークが定義した順に第1次産業⇒第2次産業⇒第3次産業と産業が消費者に近づけば近づくほど法律や規制が一層詳細に規定されるようになり、法による実効的支配が必要になってくるわけです。
新たな産業分類の詳細な定義に入る前に、ここでぺティー・クラークの第1次から第3次産業にかけての定義をもう一度見直してみましょう。一般的な定義としては以下のようになります。
・第1次産業:農業・林業・漁業
・第2次産業:鉱業・建設業・製造業
・第3次産業:電気・ガス・熱供給・水道業・運輸・通信業・卸売・小売業・飲食店・金融・保険業・不動産業・サービス業・流通業など