そんな相談を受けたとき、「おお、ええぞ、やってみろ。ただ、東京は……キビシイぞ。中国企業なら、なおさら、生半可じゃあかんぞ」と、送り出した。
去年の10月くらいだったかな。で……やっぱり、叩かれたらしい。中国企業は、「ダメなら、さっさとクビだ、今日中に出ていけ」みたいなことらしい。
あと3日しか、在留期限がない7月26日に、「ダメでした、もう、中国に帰ります。その前に、もう一度、三重県行ってもいいですか?」と電話もらった。
こっからが、バカなオカイワオの、キワメツキなのだ。東京で、その日のうちに、この中国人ホン君と会ったよ。
まず、ボクは確認したよ。
「ホン、オマエ……中国に帰りたいのか?」
「いえ、帰りたくはないけど、今朝解雇され、もうどうしようもありません」
「オマエ(エラッソに聴こえるかも知れませんが、そうじゃなく、アタシャ、対外国人でもトモダチだと思って呼びかけてます)、うちの会社に戻りたいと思う気持ちはないのか?」
「東京で、何度も解雇されました、もう一度、(岡興産で)働かせてもらえないか、社長(アタシ)に、手紙書こうと思ったけど、オレは、社長の会社辞めました。それは裏切ったことです。中国では一旦そんなカタチで辞めた会社に戻ることなどありえません。だから、言えなかったです」
「中国ではそうかも知れんが、うちの会社は、いっぺん辞めてから、戻ってくれた子は何人もいる。そんなことにこだわらないよ」
ただ、そのハナシしたのは、もう夜でね、在留期限はあと2日。翌日は外せない用事があったよ。
そ、残された時間は、在留期限の、当日しかなかったよ。それでも、名古屋の入管に二人で行った。うちと、ホン君の雇用契約書とか、できうる限りの書類用意してね。
入管、優しくなったね。まず、相談に応じてくれて、「とにかく今日中に申請だけしてください」と申請書や、添付書類まで出してくれたよ。
で、丸っと一日がかりで、とにかく申請を受け付けてもらい、提出した。
翌日からの「不法滞在」は免れたよ。
まだ、正式じゃないけどホン君は、またうちで働き出したよ。
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