◼日本と世界の透析事情の比較
日本の透析事情は、世界的に見ても特異な点があります。例えば、日本は透析施設の数が世界で最も多い国の一つです。
一方、アメリカは透析患者が多い割に、透析施設は少ないのです。この背景には、日本が歴史的に透析技術の導入が早かったことや医療制度の充実などがありますが、腎代替療法に対する考え方の違いも影響しています。
特に欧米では、腎移植の割合が高く、透析は腎移植を受けるまでの一時的な治療と考える傾向があります。
例えば、移植までの待機期間は日本では平均14年から15年ですが、欧米の多くの国では5年以内とされています。このため、日本の患者は一生透析を続けることが当たり前と考えがちです。透析業界も長期生存を見据えた製品開発が活発です。
2003年の報告ですが、透析患者が1年以内に亡くなる確率は、日本は6・5%、ヨーロッパは15・6%、アメリカは21・7%でした(1)。このことは紛れもなく日本の透析医療が優れていることを示しています。
このような事情から、日本の透析患者の割合は世界で2番目に多いのですが、腎移植の割合は先進国でも最低レベルです(36・37ページの図)。患者の立場からすれば、腎代替療法の選択肢が限られていると言わざるを得ません。
(1)Goodkin DA,Bragg-Gresham JL,Koenig KG,Wolfe RA,Akiba T,Andreucci VE,et al.Association of comorbid conditions and mortality in hemodialysis patients in Europe, Japan, and the United States:the Dialysis Outcomes and Practice Patterns Study(DOPPS).J Am Soc Nephrol.2003;14(12):3270-7.
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