そしてそれより何より学生の発表内容が素晴らしくそれらを見聞きすることが楽しいのである。それらをまとめて「こんなに日本語学校って楽しいんだよ」と、ひいては「世界の若者があなたの力を求めているよ」と言いたいのが本書の内容である。

だからこの本は、ほとんどの材料をこの学校で日本語を学んだ全ての学生が提供してくれたおかげでできた。まさに表題の通り「学生と学んだ」のであり、彼らなくして本書はできあがらなかったわけで、大いに彼らに感謝しなければならない。

それにしてもみんな大したものだと思う。私は英語も中国語も長年学んだが、日常会話を続けられるレベルには程遠い。学生たちは日常会話どころか、これから紹介するような興味深い話をしてくれる。

ただ日本語教師の経験10年といっても、その程度の経験者はザラだろう。また私は当初の短期間の初級担当を除いて、希望してなるべく上級クラスを担当させてもらった。このため初級の苦労を知らない。また途中で挫折して燻っているような学生と接したことも非常に少ない。

だからそういった中で苦労しておられる方からすれば、日本語教師の楽しさしか書いてないのは片手落ちと言われるかもしれない。その点は素直に「私の場合はそうなんです」と答えるしかない。

 

👉『アジアの若者とまなび未来をつくる』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】40代半ば、自分が女であることを忘れて10年以上。デートや恋がしたくて、ネットで出会い系や交際クラブを探してみることにした

【注目記事】マッチングアプリで出会った男に騙され監禁。そこには複数の女性がいて、上の階からは「お願い、殺さないで」と懇願する声が…