用語解説

サプライヤーとの協働調達…サプライヤーと開発段階からの協働による開発購買、双方からの提案によるコスト削減施策を指す。

調達カテゴリーマネジメント…調達の範囲をカテゴリーごとに分類し、カテゴリーごとに施策を立案・実行・検証する仕組み。

プリファード調達…重要なサプライヤーに対して優先的な取引を実施し、戦略的な関係構築を目指すこと。

サステナブル調達…サプライヤーに対してESG(Environment:環境、Society:社会、Governance:統治)、SDGs(Sustainable Development Goals:国連が定めた持続可能な開発目標)の観点を重視し、取引すること。

2 過去の論点と課題

それでは、過去50年間の調達の歴史を通じて課題・論点を整理してみます。(図表2-2参照)

まずは、調達初期(1970~1990年)においては、主要な調達である直接材(原料、包装材料、完成品等)は、生産部門内に組織として設置され、その他の間接材については、各部門(研究開発、営業等)の中の間接部門において、各々調達されているパターンが主流でした。

このタイプは、現場・業務重視型の分散型に分類されます。 直接材には専門性の高い人材が生産部門より集まり、交渉力が強化され部門最適化がなされるメリットがありますが、課題として、間接材調達の未熟度解消、調達人材の交流、調達ポリシーの啓蒙、内部統制の強化、グローバル調達への展開が挙げられます。

次に調達拡大期(1990~2010年)においては、間接材調達、購買システム等が注目され、組織上、コーポレート部門に調達マネジメント組織を設置するケースです。

このケースの場合、調達の通常交渉、購買の定常業務は、シェアードサービスとしての子会社に移行するというスキームもあります。

このタイプは、マネジメント重視型の内部統制・マネジメント型に分類されます。

調達マネジメント面が強化されることから調達ポリシーの啓蒙・内部統制の強化は、メリットですが、課題としては、間接材の交渉力不十分、グローバル調達展開の不十分が挙げられます。

そして調達高度化期(2010~2025年)においては、グループ調達、グローバル調達を最大限活用してのボリューム交渉、プリファード契約等を実施するケースです。

このケースの場合は、コーポレート部門に全社的な調達部署を集中設置し、国内のみならずグローバルレベルでの統制を効かすことが出来ます。

このタイプは、コスト/成果重視型・集中型に分類されます。

全社調達機能の集約化により、調達ポリシーの啓蒙・内部統制の強化、グローバル調達の発展、購買システムの効率化は、メリットがありますが、課題としては、直接材・間接材の現場志向での高度な専門性に不安があります。

 

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