◇歩留まり数
参加者も、観客も、1回ごとに消えていく割合は、15~20%です。連続当選してきた市会議員からお聞きした投票者数とほぼ同じ率です。3年たてば、半数以上が足を運ばなくなります。入れ替わりがあることは、集団の閉鎖性を防ぐことになります。
スケジュールの共有
「市民」や「公益」といったことばの共有と同じ様に、スケジュールの共有は「集団」の形成に欠かせません。スケジュールに優先順位がつけられない(この日はここに誘われているから)人は何割かいます。
勤め先のスケジュール以外は最優先できる人とチームを組みます。 忙しいからスケジュールの調整が難しいのではなく(忙しい人ほど慣れている)動機の強弱もさることながら、どのような関係性で生きているのかに依ると思います。
『内田樹の研究室 倉吉の汽水空港でこんな話をした』には次のようなことばがあります。
──持続可能な共同体というのは、私的利害を基準にしては成り立ちません。自分はこれだけの財やサービスを共同体に供出したのだから、それに見合うだけの「リターン」が欲しいというような考え方をしている人たちだけではコモンは成立しない。
コモンを存立させるためには、まず豊かな公共財を「みんなが使える公共財」をしっかり確保しなければならない。だから、コモンの立ち上げにおいては「持ち出し」になります。メンバー全員が私財の一部を供出し、私権の一部を断念することによってはじめて公共は立ち上がる。
だから、自分が供出した分より多くを公共財から取り出そうとする人たちがいたら当然ですけれども、自分が出した分だけきっちり回収しようとする人たちが過半を占めるようではコモンは成り立ちません。