俳句・短歌 詩 人生 2026.03.03 「私は考えることのない小さな花です 言葉をもたない草原の花です――さようなら この世のすべて」17歳の詩から3篇 私に さようなら 私は考えることのない小さな花です 言葉をもたない草原の花です 淋しい夜空に舞う目立たない花びらです さようなら この世のすべて さようなら 純粋なるすべてのもの 私の行く道は無 何の意味ももたない無の空間
小説 『お世話になります』 【第15回】 英公 新妻は私なのに…新婚で両親と同居を始めると、母が綺麗になった。夫と母は「英介さん」「真奈美さん」と呼び合うようになった。 【前回記事を読む】母親より年上の彼氏を連れて実家へ。現実逃避する母に、娘は衝撃的な一言を…周りがシーンと静まり返る中、娘はうどんをすすった真奈美は静かに椅子を座り直し、再びうどんをすするのであった。英介もお箸に取っていたおあげをすべり落としてしまうほど固まっていた。少しして空気を変えるように郁三が話し出した。「そういえば英介、いつからうちで生活する予定だ」ハッとして英介は郁三に言った。「あっ、……
小説 『八事の町にもやさしい雪は降るのだ[人気連載ピックアップ]』 【第11回】 宮野入 羅針 「おじさんが死んだおかげで、解放されたんじゃないの?」…黙り込んだ彼女が返した一言に、僕は何も言えなかった…… 【前回の記事を読む】初めて結ばれた翌朝、水がシンクを叩く音で目が覚めた…彼女は台所で、昨夜の痕が残ったシーツを“黙って”洗っていて…僕は家にある使えそうな物を物色して、彼女のアパートに運び込んだ。僕の部屋の冷蔵庫を提供したし、引き出物にもらったお鍋やタオルも押し入れから拝借した。使ってないテレビも持ち込んだが、真ん中に白い点しか映らなかった。今の時代の液晶テレビと違いブラウン管のテレビだ。工学部…