資格を取り、福祉施設で働き始め、しばらくすると今度は自分の母親が認知症になってしまいました。母を一人にしておくこともできないので離職し、介護に専念することに。その母も亡くなり、介護という仕事を失い、失業者になってしまったわけです。

介護離職後の再就職は大変厳しく、社会問題にもなっています。私の年齢での再就職はありえません。そこで考え抜いた結果、文章で起業しようと決めたのです。

実は私と母の関係は子供の頃、あまりよくなかったのです。母はその分、長男を溺愛しました。やはり、人間というか、女性の心理として最初にお腹を痛めた子がかわいいのは当然でしょう。母もよくそのように言っていました。兄に大きな期待をかけていたともいえます。

そんな兄を見ていて、私は羨ましいとかジェラシーを感じたことはないです。私には「嫉妬する」という感情がないのです。

例えば、ある人が優れていて周りから優遇されていたとします。そうしたら、くだらない感情は持たずに、その人のマネをすればよいだけです。その人のどこがどう優れているのか、なぜ人から好かれるのか、そこを研究するのです。私はそのように考えてしまいます。

私が小学生のときにはヒステリックな母によくぶたれたものです。それが中学・高校では立場が逆転しました。私のほうが力もあり、ぶたれたら泣かずに、倍返しできます。反抗期でもあり、かなり荒れた日々を送っていて、両親にもだいぶ心配をかけました。

性格は一言で言って、人とつるむことが大嫌い。そしてこうと決めたら突き進みます。ですから陶芸をやってみたり、ライターを目指したりするのでしょう。みんな一人でやれることばかりです。

だからといって、母のように集団行動がとれないわけではなく、社会一般常識はわきまえているつもりです。

私もWHOの分類でいけば高齢者の部類に入りますが、年齢を重ねても素晴らしい方がたくさんおられます。プログラマーのYさん(89歳)、フィットネスインストラクターのTさん(94歳)、108歳現役理容師のHさん、高齢者アスリートのKさん(91歳)。あげればきりがありません。

この方々をお手本にして私も頑張っていきます。母にも夫亡き後にも頑張って生きて欲しかったのです。