「私の強みは○○です~」から始まり、「その経験はアルバイトや大学のサークル活動やクラブ活動」、そこに、ある程度定量的な数字を盛り込んで話を作り、最後に冒頭の強みをもう一度繰り返す。私が面談してきた実に九割以上、いや、ほぼ100%がこの同じパターンであることに私は驚愕している。
一体どこにこのテンプレートが存在しているのか。どこにそんなマニュアルがあるのか。毎度学生に聞いてみると、就職活動を始めた当初にネットで調べていくと大方このような構成が一般的なので……定量的に数字を入れることが望ましいらしい……と、見事に皆それに従順に従って同じなのである。
別に、皆それぞれに、精一杯の経験談であり、それを決して否定するわけではない。ただ、聞いている側の私からすると、正直なところどの自己PRも同じようにしか聞こえないのである。
私は一日当たり一人、あるいは二人しか応対しないので、難なくその人物と内容を一時的に記憶することができるが、大企業の面接官は一日に四十名から五十名といった数の学生と向き合うこともある。
もし私が今その立場にいたら、どんなに必死に面談に臨んでいたとしても、最終的に誰がどういう人物だったか、何を発言したかを覚えているのは極めて困難だと思う。
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