【前回記事を読む】「働きたい業界・企業の絞り込み方がわからない」「異なる業界ごとの志望動機が作れない」といった就活生の相談に乗ってきたが…
第三章 トガりのある自己PRの練り上げ方
標準化されてしまっている自己PRテンプレート
「中原さんのプロフィールにある〝トガりのある自己PR〟という言葉、他の学生達のレビューに〝トガりのある自己PRの作り方がわかった!〟とあったので相談に申し込みました」。相談者が私に申し込んでくれたきっかけで一番多いのがこれである。
多くの学生達は、「今の自分の自己PRはどうも平凡でトガりがないように思えてしまう」、「どうやって他の学生と差別化したらいいかわからない」、「自分にはそんなに際立った、トガったエピソードがないので悩んでいる」。だいたいこんな相談が中心である。
まず私は学生に「だいたい一分くらいで私に自己PRしてみてくれる?」とお願いする。三百名以上の学生と面談してきたおよそのパターンは以下である。
学生A:
私の強みは人の気持ちに寄り添って行動ができることです。その経験は学生時代の飲食店でのアルバイトでした。私は勤めていた飲食店でアルバイトのリーダーを任されていました。コロナ禍でお店の集客力が落ち、お店の売上がなかなか増えず、後輩アルバイト達のモチベーションがどんどん下がっていきました。
私は後輩達の悩みをすい上げ、リーダーとして彼ら、彼女らのやる気を喚起することでチームワーク力を上げることに注力してきました。それだけでなく、お客さんが求めている期待に応えられるよう、お客さんの声にもしっかり耳を傾けて、サービスの質を上げて、停滞していたお店の売上を5%も上げることに成功しました。
このように、私の強みは人の気持ちに寄り添うことができ、そこから成果を生み出すことができることです。