【5日目/小雨】
ユトランド半島の付け根のところで船団はデーン人の港に入った。荷を積み込むためだ。デーン人は勇猛果敢な民であり我々の同族だ。
彼らは20年前にはフランクの拠点の一つであるシテ島を包囲した。陥落させて町を灰にしない代わりに多くの黄金と財物を得た。つまり彼らは戦士であり抜け目のない商人なのだ。
ここでの積み荷は人間だ。代価は船出の前に積み込んだテンや北極キツネや洞穴熊やトナカイの毛皮、マンモスや一角の牙等、我々の住む土地では比較的ありふれたものだが、フランクやもっと南の国の王侯貴族たちにとっては喉から手が出るほどの貴重な品物だ。
我々は最後に一番値の張る荷、すなわち若い女たちを載せてデーン人の港を後にした。
女たちは初めのうちは我々のことを恐れていたが危害を加えられないと分かると、若い女の快活さで船の中を明るくしてくれている。船長が、私を含む数名の若者を彼女らの監視および護衛役に任じた。
私はその中の一人の娘が気になっている。通訳の男が話してくれたところによると、まだあどけなさが残る彼女は、生まれた村が奴隷狩りで襲われた時に拉致されてきたという。
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