時計の針をこの日の朝に戻そう。

キャンプのスケジュールは完全に狂ってしまった。

午前中の男子の予定はキャベツの収穫体験。地元農家の方がキャンプ場に来て説明をしたのち、畑に向かうはずだった。けれども、時間になっても農家さんはやってこない。

電話で連絡を取ろうにも、キャンプ参加者の携帯電話は全て圏外だった。観光案内所の回線電話を借りようにも、係員が出勤してこないため施錠されており、中に入れない。

そうしている間に女子は予定通り昼食の準備にとりかかる。あてにしていたキャベツが無いので、献立の予定も変更になった。

「俺の手違いかな?」キャベツ収穫イベントの担当は盛江だった。

「もしかしたら畑で現地集合だったかもしれん。畑はここから歩いて三十分くらいのところだから、俺ちょっと行ってくるよ」

次回更新は1月27日(火)、22時の予定です。

 

▶この話の続きを読む
仲間内では「人間グーグル」の異名をとっていた

【イチオシ記事】「やっぱり大きかったわ」着物を巻き付けただけの姿で、背中に身体を預けてきて…耳元で囁いた。

【注目記事】アパートを追い出され行くあてのない私…置いてもらう条件は婚約者の振り?!…のはずなのに抱きしめられキスを…