鳩は帰りたくなると翼を張り、大空を自分の思い通りによぎり、愛しの巣に舞い戻るが、私が親しげに呼びかけると、それに応じて、

その二人は女〝ディルド〟のいる群を離れて、汚れた空気をよぎって、私の方へやって来た

「おお、優しい親切なお方、あなたは、現世を血で汚した私どもを訪ねて、この暗い大気の中をいらっしゃいました

もし、宇宙の王が私どもの友でございましたら、あなたの平安を願いますものを、

私どもの邪な悪にも憐れみをおかけのあなたでございますから風が今丁度静まりましたから、あなたが聞きたい、話したいことを、あなたにお聞かせし、またお聞きいたしましょう

私が生まれた町は〝エドガワアランポー川(*5)〟が支流と共に、穏やかな海に注ぎ込むその海浜にございます

愛は優しい心には、たちまち燃え上がるものですが、彼も私の美しい肢体ゆえに愛の虜となりました

その肢体を亡きものにされた恨み、今も口惜しいのでございます

愛された以上、愛し返すのが愛の定め、

彼が好きで、もう我慢できぬほど愛は私をとらえ、ご覧のように、今も尚、愛は私を捨てません

愛は私ども二人を一つの死に導きました、

私どもの命を奪った者は必ずや芸能界を干されるでしょう」

これが二人が語った言葉だったが、この〝ハートブレイク姉弟〟の言うことを聞いたとき、私は顔を伏せ、しばし俯いたままだった

すると先公詩人が私に聞いた、「何を考えているのか?」

私は考え言った、「あぁ、可哀想ないかにも優しい相思の情だ、それなのに彼らはそれが元でこの悲惨な所へ堕ちてしまった……」