そんな高校生活もようやく終わりが近づき、進路相談、進学相談など卒業後の意志の確認をされる季節が来た。私は配布されたプリントに「プロ野球選手」とだけ記入し、それ以外は考えられないと答えた。

ただ将来の夢を語っただけだった。担任には「ふざけるな。真面目に答えろ」と言われた。周りの反応は言うまでもなく、薄ら笑いを浮かべられ冷ややかなものだった。高校時代に補欠で実績もない私がそんなことを言えばそうなっても当たり前なのかもしれない。

しかし私の中では曲げられない信念であった。密かに描いていた高校卒業でプロ野球選手になるという夢も破れ、大学へ進学をすることになった。

内心は悔しくて悔しくてたまらなかった。この当時に「時間は戻せない」ということを強く自覚したことを覚えている。私の中でこの高校生活に対する反骨心は半端なものではなかった。

高校の附属大学からのお誘いの話もあったが、そこには進学せず、附属大学のライバル大学に進学することにした。そのライバル大学の監督さんが高校時代の実績のない私を、練習参加での能力を見て評価していただき誘ってくださったという、運命的なご縁があったことも進学の理由だった。

「大学で必ずやり返す」そんな思いを抱き大学に入学し、無事、野球部に入部した。

 

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