第1章 『夢』を読む
運を読むヒント
夢は語れ
夢を語ることで、自らの道を作り出す。
行き先が伝われば、案内してくれる人も現れる。
夢の叶え方
「この中に夢がある人はいますか?」と生徒たちに尋ねた。
この話は、ご縁があり、ある高校で全校生徒へ向けて講演会を行った時の一幕である。
一人の元気な生徒が手をあげて不思議な夢を声高らかに話してくれた。周囲の生徒たちはクスクスと笑い、体育館は異様な雰囲気に包まれ、ただ少しだけ明るい雰囲気になった。
私はその生徒に「ありがとう」とだけ伝え、自身の高校時代から大人になるまでの話を聞いてもらった。
私は元プロ野球選手である。プロ野球選手といえば華やかでエリート街道を進んでいく、そんな学生生活を想像するかもしれない。しかし私の高校時代は野球部で補欠。試合になればスタンドの上でメガホンを叩いていた。
当時は体罰、いじめなどは当たり前で、決して明るい高校生活ではなかった。指導者からは無視をされ、担任の先生からもまるで空気のような扱いをされた。時に「イジリ」の対象となり、同級生の中で孤立を促すようなことまでされる始末だった。
当然、野球部の生徒との距離もあり、他の部活動の生徒としか話をした記憶がないほどだった。苦しかった。朝起き上がることが辛い日もあった。それでも私がそんな日々を我慢していたのは「プロ野球選手になりたい」という夢があったからだった。