当日、いいお天気。

さぁ~、美味しいお料理を作るぞ~。

丈哉さんもパタパタ忙しそう。二時頃、幸也さん達三人が来た。

ジョー君が大きい荷物を持ってきた。

「香ママ、お部屋に荷物置いておくね」

何だろう? いっぱいはいっているけど……。

男性陣はテーブルセッティング。

丈哉さん、鼻歌が出ている。ジョー君、キッチンに来てはつまみ食い。可愛い。

料理もほぼ出来た。ケーキは社長の奥様が持ってきてくれることになっている。

六時頃、圭君が、「ただいま!」といつものように。

皆で玄関までお迎え!

「初めまして 里香と申します」

な、な、何と! 香子に似ている! 四人とも同じ感じだ。

「ど、どうぞ、上がって」

何? 香子の親戚……?

社長が、「びっくりしただろう。香子さんに似ているだろう?」

丈哉さん、嬉しそう。

「僕達もびっくりしたよ」

里香ちゃんはすぐ、キッチンに来てお手伝いしている。

わいわいがやがや。会長ご夫婦は久しぶりです。

お料理も出して、乾杯! 圭君が、

「里香、僕の一番大切な人達だ。僕の二番目の両親。丈おじ、香おば、そして幸おじ、香おば、弟のジョーだ。血縁関係は無いが、僕の大事な、大事な家族だ。これからも良く会う家族だ」

丈哉さん、涙。

「丈おじは最近よく涙する。年をとって涙腺が緩いんだ」

「バカな事を言うな。社長よりはずーと若い!」

爆笑。