滞納者問題

入居者による滞納問題も避けては通れません。滞納? そんなの管理会社の方でとっとと回収して、追い出せばいいんじゃないの?とお考えの方も多いと思います。しかし事はそんなに簡単ではありません。

現在、大手管理会社のほとんどが先述した様に、入居審査時に信販会社や家賃保証会社の審査を可決した方々を入居させるようにしています。

それらの場合、入居後に万一滞納したとしても賃料保証を一定期間は受けられる仕組みになっています。

そして、その保証期間内に滞納者が支払いをしない、あるいは自主的に退去しない場合は弁護士を使って裁判にかけ、合法的に退去解約させるシステムを取っている管理会社が少なくないと思います。

但しそれらの裁判費用を管理会社や各保証会社が負担する契約になっているのであれば、オーナー様の経済的、精神的負担は極めて少ないと言って良いでしょう。

しかし、全ての賃貸借契約にそのケースが当てはまる訳ではありません。入居者が契約した時期により、どのような保証が付けられているかは様々であるためです。

何十年も前から住んでいる住人の場合、何の保証会社も付いていないケースもあります。また何十年も前の契約だと、保証人である親が既に死亡していることもあります。

また会社の上司や友人が保証人の場合退職したり、疎遠になっていたりするなど、保証人であっても誠実な対応をして頂けない方々も少なくありません。そういった場合が一番厄介なケースといえますね。

 

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