1「君と友になるためには7つの条件が重なった時だけ 〜星の砂編 嬉涙〜」

たまに思う。

あの時、私たちは出会わないといけなかった。何があっても自分の人生以外は、生きたくないから。

人との繋がりを大事にする人を、心から尊敬する。

大切な人の言葉に耳を傾け、真剣に応えてくれる。そんな君は優しくて元気をくれて、私の心を癒やしてくれた。救ってくれた。こんなにも怖いモノが少なくなった。

出会えた事に本当に感謝しているよ。ありがとうね。

もう出会って10年になる心友が、ずっと側にいる。親しい友達ではなく、心の友と言える人は、おそらく君だけだろう。

『奇跡の出会いは運命』だと、お互い思っている事を、お互い知っている。

10年前、とあるイベントで知り合った。私はイベント会場に行くまでも必死だった。着いて列に並んでいた時は、本当に不安でたまらなかった。

狭い空間が、無理なんだ……怖いんだ。すごくすごく怖い。

『閉所恐怖症(*1)』だったから。だから何度も自分に言い聞かせていた。

「大丈夫……大丈夫……」って。お守りまで握りしめて。

「大丈夫……」な、はずなのに。緊張して、怖くて、会場内に入ったら数時間は出られない。休憩はあるのだろうか……? そんなことばかりで頭いっぱいになってしまって……どうにかなりそうだった。

私は本当にその場から離れる事も考えていたんだ。ここまで来ただけでも充分、自分の事を褒めて良いって思ったから。家を出て1時間半、電車とバスでよく頑張ったって。

その時、誘導してくれる係の人が、

「二列になって並んで下さい!」と、言った。

今よりも更にギュッと人に挟まれる……。もっと空気を吸いたい、深呼吸がしたいと思ってしまった。

泣きそうになっていた。