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はじめに

葬儀社関係の人は葬儀がいかに大切でどのように対応すればよいのかを述べており、医療・介護関係の人は、介護・医療の現場において起こっていることとか、高齢者へのアドバイスを述べています。

また税理士・弁護士は相続税の税金を安くする話とか、遺産の分割でもめないやり方等について述べています。また実際に介護をしている娘さんが、自身の経験について書いているものもあります。

しかし、本の中には、高齢者の私にとって、かなりネガティブに感じるものもあります。それは本を書く著者が終活に係るサービスを提供する側として書いており、私のようなサービスを受ける側ではないということで、立場が基本的に異なるからでしょう。

この本は、親と子の両方の視点を持つ高齢者である私自身が、親の晩年の世話から気づいたことや、やってきたことについて書いています。そして自分が高齢者になり、自分の老後が何をどうすれば豊かで実りあるものになるのかと考えて、かつ学んで実践してきたことと、またその結果についても述べているのが特徴です。

現実に起こるさまざまな問題に対応するというよりも、基本的に将来問題が起こらないようにどうすればできるかという視点で考え、行動したことを書いています。

ただしていることは、まったく特別のことではなく、ごく普通のことを四苦八苦しながらしているだけです。つまり誰でもできることだし、多くの方はある程度は普通にやっていることだろうと思います。ただ私は、意図をもって長い時間をかけてこつこつと確実に対応してきただけです。

これから高齢者の割合はますます増えるでしょうから、多くの立場から高齢者本人が、意見や経験を書かれる方も当然にもっと増えるでしょう。私は今からそれを楽しみにしています。また終活ということに初めて接する人もいると思われますので、多少の説明を加えるようにしています。

また実名でなく、匿名にするか随分悩みましたが、実名にしないとリアリティがないと考え、あえて実名にしました。ただ私と亡くなった父親以外の子供や孫、関係者の名前は匿名にさせてもらっています。ご了解ください。