エッセイ 『心に咲いた向日葵』 【新連載】 丸山 珠輝 父と母はいとこ同士だった。そして生まれた私には、両眼の眼球がなかった。そんな私のことを、親族や両親は… 心身ともに疲れ果てた丸山珠輝は、不思議な夢で目覚めた。場所はどこなのか全く分からない。ただ大勢の人がいるようだが、目の見えないのは珠輝一人らしい。そこは階段の中程らしく、珠輝はかかとから足のつま先までしかない狭い場所に立っていて、両手に薄い布を持ち、真珠をとてつもなく大きくしたような、表面がすべすべした巨大な玉を懸命に磨いていた。さらにそこから五メートルほど離れている所に何人もの人々が群れていて…
小説 『異世界縄文タイムトラベル[注目連載ピックアップ]』 【第4回】 水之 夢端 観光NPOはキャンプ中、緊急事態があった時に頼れる存在だ。もっとも、これまでそんなことは一度も起きていない 【前回の記事を読む】「何で俺?」「きみのこと、顔も名前も憶えてたから」――大学生のリーダー・林は中学生の川田の耳元に口を寄せ...群馬県は縄文時代の遺跡が多数点在しており、大きな観光資源となっている。嬬恋村も例外ではない。笹見平「縄文の家」に再現されている三つの竪穴式住居も、それにあやかって造られたものだ。キャンプ場はこれをコテージとして利用者に貸し出している。上々の人気である。竪穴式住居の中は…