5 ライフイベントを取捨選択する

シニアライフの最低日常生活費用と、経済的にゆとりのある老後生活を送るための費用の間には大きな幅があることがわかりました。暮らし向きの高さと内容、つまり思い描く生活水準によって準備すべき資金が変わってくるということです。

お金の不安の正体は、思い描くライフスタイルを実現する暮らしの費用が、いくらになるのかわからないことです。

目指す暮らしをイメージして、目指す暮らしの中で必要となる出来事を把握して、それにかかる費用を想定します。

図10の、人生の3大費用といわれる教育・住宅・老後のための費用など、ライフイベントにはまとまったお金が必要になります。

 
 

ライフプランを立てることで、いつ、どのくらいのお金が必要になるのかがわかれば、計画的に備えることができます。

そのために、希望する暮らしを実現する上で発生するライフイベントを明確にする必要があります。自らのライフサイクルに出現する、ライフイベントを想定して、平均的な支出からかかる費用を予測します。

人生の午後には、どのような暮らしを思い描くのでしょうか。よりきめ細かく自分の場合に落とし込んで、想定してみる必要があります。

自らの持続可能なライフスタイルから、ライフイベントにかかる費用を明らかにすることではないでしょうか。

①老後の生活費用

・老後の生活費 ・自己啓発のための費用 ・旅行費用

・病気に備えるための費用 ・介護費用

②住まいのための費用

・マイホームの取得費用 ・ローンの返済費用

・修理修繕費用 ・耐震補強工事費用

・リフォーム/リノベーション費用

③耐久消費財の買い替え費用

・車の買い替え ・家電機器、暖房給湯器の買い替え

④子供のための費用

・大学進学費用 ・結婚支援費用

次回更新は11月20日(木)、8時の予定です。

 

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