【前回記事を読む】ヤクルト清水昇&DeNA山﨑康晃、“クロスファイヤー”の秘密に迫る
ピッチャー編
(5)村上頌樹投手……「高さ」を生み出して、錯覚を生み出す
ご紹介するのは阪神タイガースの村上頌樹投手です。村上投手は智辯学園高校時代に3年春の甲子園で優勝投手となり、東洋大学に進学、2020年のドラフトで阪神タイガースから5位指名を受け、入団しました。
2021年、2022年シーズンと1軍では活躍できなかったものの、ウエスタン・リーグでは、1年目の2021年シーズンに、最多勝、最優秀防御率、最高勝率の三冠、2022年シーズンも最優秀防御率、最高勝率の2冠に輝いています。
そして2023年シーズンの公式戦に彗星の如く現れ、大活躍を収めました。
2桁となる10勝を挙げ、防御率1・75の好成績で最優秀防御率のタイトルを獲得し、セ・リーグでは初となる新人王と最優秀選手賞(MVP)のダブル受賞を果たしました。2023年シーズンの「WHIP」(1イニングに何人の走者を出したかを示す指標)も2リーグ分立後トップの0・741と圧巻の数字を叩き出しています。
参考記事として2023年9月26日の日刊スポーツの配信記事を載せさせていただきます。
(拠出:https://www.nikkansports.com/baseball/news/202309260000111.html)
【阪神】村上頌樹に超一流データ レジェンド〝村山超え〟WHIP 0・741は過去最高記録
阪神村上頌樹投手(25)が、最優秀防御率のタイトルを確定的にした。
今季ラスト登板の敵地中日戦で5回を2失点に抑えて規定投球回に到達。
驚異の防御率は球団生え抜きでは村山実以来53年ぶりの1点台となる1・75でフィニッシュだ。
昨年までプロ2年間で0勝だった右腕は18年ぶりの優勝に貢献するシンデレラストーリーに花を咲かせ堂々の新人王の候補。投手の安定感を示すWHIPでもレジェンド村山を超え、新たな猛虎伝説を築いた。