では、この「さあ、つかまえたぞ」というゲームを仕掛けられたら、どのように対処すればいいのでしょうか?
このゲームは相手が反論しない、あるいは反論できないという前提で成り立っています。このため、私の事例では、普段からXX先輩に対して、「あなたのそこがおかしい」、「私が言っていることを、あなたは少しも聞こうとしないではないか」といった反論を行うことが大切です。
この反論は「さあ、つかまえたぞ」というゲームを仕掛ける人には非常に効果があります。反論して言い負かすといったことが、2、3回続くと、相手が急にトーンダウンして、ゲームを仕掛けてこなくなるのです。
ただ、私の場合は陰で悪口を言われていたために、ゲームを仕掛けられていること自体がわかりませんでした。
しかし、このゲームを仕掛けるタイプの人は、常に誰かを執拗に攻撃しているので、比較的容易に判断できるものです。
この人が「さあ、つかまえたぞ」というゲームを仕掛ける人間だとわかれば、陰で悪口を言われることも予想できますので、ある程度は対処が可能でしょう。
厄介なのは、上司がこのゲームを仕掛ける人間で、部下の自分が標的にされたケースです。相手が上司ということで、人事の権限を握られているわけですから、下手に逆らうと厄介なことになります。
この場合、いずれはこの上司も転勤するだろうと考えて、しばらくは我慢することも対策の一つです。また、あるいは、業績査定を下げられるのを覚悟の上で、思い切って、みんなの前で反論し「いつまでもあなたの攻撃を受けてばかりでいるわけではないぞ」という姿勢を見せてもいいでしょう。
このように、毅然とした態度で相対することも非常に有効なのです。あるいは、仲間をつくって、集団で相手に反論するといった方法も大変効果があります。こういった対応策をケースバイケースで使い分けることが良いでしょう。
「さあ、つかまえたぞ」のゲームの対処法
ゲームの仕掛け人には、毅然とした態度で、ときには集団で反論する。
あるいは、仕掛け人を無視する。
こういった対応をケースバイケースで使い分ける。
次回更新は11月7日(金)、8時の予定です。
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