〈遊んだ年:ケンコバと豆柴〉
彼らとは、ヘリ子の紹介で知り合いました。歳は二人とも一つ下。四人でカラオケに行ったり、たこパをしたり。当時の私はまだまだ経験不足だったので、「男子と遊ぶ」ということが本当に新鮮で、楽しかった。
私の好みだったのは豆柴の方でした。小柄でぽっちゃりしてたけど、可愛い顔してて、ほんと豆柴みたいだった。関西出身で話も面白かったし。(オンチなのが残念だったけど)。ちょうど遊んでいたのがバレンタインの時期だったので、二人にチョコを渡しました。連絡をくれたのは、豆柴ではなく、ケンコバでした。
彼は剣道をやっていて(剣道→ケンドー→ケンコバ)、「試合を見に来てほしい」と言われたので、ヘリ子と二人で見に行くことにしました。私だけに連絡が来たので、本当は私一人で来てほしかったのかもしれませんが。
しかし、試合の開始時間は遅いわ(ケンコバそっちのけで私たちはイケメン探しをしていた)、やっと試合が始まったと思ったら初戦であっさり負けるわ、でカッコよさゼロ。別にタイプでもないから、完全に冷めました。
私の車を代わりに運転してくれたけど、壊滅的にバック駐車が下手だったこともありました。結構好意を寄せてくれてたっぽいけど、全然好きになれなかった。
実は豆柴に、一年後ふと思い立って連絡してみたんです。
でも「仕事辞めて実家に帰ることになった」ということでした。彼が広島にいる内に会おう、という話もしていたのですが、結局実現しませんでした。もっと早くアタックすれば良かったなあ~~。