来月、今回のコンペで採用決定の会社社長、担当社員はパーティーに招待されている。海外からも出席するようです。
夫婦同伴らしい、私も参加するようだ。前に買って貰った物、ベージュ色のワンピースを、少しアレンジして着ていこうかな。
「明日、デパートに行くよ」
「嬉しいけど、何しに行くんですか?」
「買い物。僕の背広上下と香子のパーティー用の服、靴も」
「私はいいです」
「こんな時だから買えるんだよ」
「だって、この間買って頂いたワンピース、自分でアレンジして着ますよ」
「それもいいが、パーティー用は着ていく場所ってないだろう。だからこんな時に買うんだよ。楽しもうよ」
「そんな大きなパーティーなの?」
「そうだよ」
「買って、貰おうかな~」
「君がもっと綺麗に見える服、だけど、太ももが目立たない服、僕のような、太ももフェチが居たら大変だからね」
「そんなの、見て分からないでしょう」と笑った。
「分かっていないな。フェチの人は服の上からも分かるよ、僕は君を毎日見ていて、いい太ももしているなと思っていた。それよりも笑顔と笑い声と仕草がたまらなかった。惚れて、惚れて初めて君を抱いた時、驚いた。香子の太ももが最高だった」
「嫌だ~。何ですか、それ」
「僕は太ももに触れた時、見つけた。最高のパートナーに会えた。待ってよかった」と近づいて、スカートの中に頬を寄せている。本当に好きだ。可愛い。
土曜日午後二時頃、デパートに行く為、家を出た。まず、丈哉さんの背広を見て素敵な紺とダークグレーの背広を選んだ。凄く素敵。