【前回の記事を読む】帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま…
第一章 カッサカサの女課長と若いお友達
「食事は、ホテルで食べようか」
「ええ、いいわ」
「ショッピングでも行こうか」
「何か必要な物あるの?」
「ないけど、恋人の記念に美樹にプレゼントしたい」
「ブラウスと下着を買って貰ったじゃない?」
「指輪とかネックレスとか」
「ええー、今はいいよ。もう少し経ってからにしましょう」
「必ずだよ。いいね」
「ええ、嬉しいわ」
美味しいお寿司専門店へ。高そう。
「ヘぃ、いらっしゃい。高山さん、お久しぶりです」
「おおー。大将、ご無沙汰しております」
「あれ、素敵な女性連れって初めてですね」
「ええ、恋人です」
「は、初めまして」
照れ臭い。堂々と言う。
「わぁ~! 凄く、美味しそう」
「たくさん食べて」
「遠慮なく頂きますよ。まずは、白身の甘鯛、ウニをお願いいたします」
「いいね! 僕も同じで」
「う~ん、美味しい。後は玉子、エンガワ、マグロの中トロ」
「面白いな。僕も同じで」
たくさん食べた。最高に美味しかった。
九時頃、部屋に戻った。シャワーに入って、十時頃からベッドに入る。何と、涼真君は体力の限界ってないのだろうか。昨日、二回で今日も続ける。本当に凄い。私も……とろけるような愛撫に痺れてしまう。優しさが伝わる。
「美樹、愛しているよ。いつも一緒にいたい」
「ええ、私も……」
深呼吸しないと、いけないほど感じてしまう。何年ぶりだろう。こんな感じ。二十代 ……ちょっと、待って……涼真君。
追いつかないほど、愛してくれる……彼に溺れてしまう。
そっとベッドを出たのが十一時半、こんな時間! 涼真君、凄いとしか言えない。十二時頃、ベッドに入り涼真君に包まれて、深い眠りに就いた。
朝八時、シャワーに入って身支度。
「最高の週末でした! ありがとう。先に出ます。気を付けて帰ってね。 ミキ」