絵本・漫画 絵本 ドラゴン 2020.09.10 背中に羽が生え始め…「大変だ! ドラゴンが生まれる!」 青いドラゴンになった女の子 【第4回】 雪の結晶の亀 メイユイはおしゃまな女の子。ときどきふしぎな夢をみる。 大きな青いドラゴンがメイユイの5才のおたんじょうびに言いました。 「おまえを私のすみかにしよう」――。 メイユイのみる夢を描いた絵本を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新
小説 『約束のアンブレラ』 【新連載】 由野 寿和 ずぶ濡れのまま仁王立ちしている少女――「しずく」…今にも消えそうな声でそう少女は言った 二〇〇三年の年末。猛烈な雨が、差しているビニール傘を氷のように叩きつけている。静岡県藤市にある藤山を局地的な大雨が襲っていた。静岡県警の鳥谷(とりたに)は手に持っていた新聞を口でくわえると、慌ててしゃがみ込んだ。泥でぬかるんだ足元に、大量の水が靴を侵食する感覚が襲った。「こんな雨の中、こんなところにいたら風邪をひいてしまう。ここは危険な場所だ。お嬢さん、名前は?」少女はずぶ濡れのままその場に仁王…
小説 『善悪の彼方に』 【第14回】 叶浦 みのり 「前回は失火、今回は明らかな放火。偶然同じ団地内だっただけで関連性は薄いんじゃないか」刑事の義兄はそう言うが… 「ねぇ、ノート。美亜(みあ)ちゃんにお願いできないかなぁ?」ノート取りなら坂口(さかぐち)美亜という同級生がうまいと評判だった。あずみは、美亜とは同じ高校から大学に進学していて、何度かノートを見せてもらったことがある。「そうだね。美亜ちゃんなら適任だわ」あずみはそう答えて、多少面識のある坂口美亜に自分からお願いしてみると言った。真琴も課題の方向性が見えてきたことで、気持ちが上向いてきたらしい。「…