「あるよ。金曜日は打ち上げがあるから遅くなると思うから電話はできないかもしれないな」

「いいよ、無理しないで。土曜日はいつものように行くね」

「ああ、待っている。愛しているよ」

「ええ、私も」

金曜日、打ち上げだね。安心した。意外と名古屋は近かったな。凄く綺麗だし住みやすそうな所だった。

【涼真編】

ようやく、最終日の日だ。疲れた。打ち上げも早めに帰ろう。明日は美樹が来る。嬉しい。

夕方五時、

「本部長、お疲れ様でした。本当にありがとうございました。来季はワクワクするぐらい楽しみです」

「そうか、良かった。期待しているよ。アハハハハ」打ち上げ会場へ向かった。

三十名も参加している。支社長が、

「本部長、お疲れ様でした。嬉しいです。来月、本社に行くのが楽しみです」

「はい、待っています」と、和やかに会が始まった。

「本部長、ありがとうございました。どうぞ」と、酒を勧める。疲れていたせいか酔ってきた。少し気分も悪い。何杯飲んだか分からない。

「悪いが先に失礼するよ。ウィッ」ふらついているのが分かった。課長が、「珍しいですね。大丈夫ですか?」「疲れているのか酔ってしまった。先に失礼するよ」と、一人で歩けない。

「私も寮に帰りますので、タクシーで送りますよ」

「悪いね。お願いするね」と、タクシーで帰った。それから、余り覚えてない。

マンションに着いて、服を脱いで、ベッドに寝た……までは。